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2008年8月6日(水) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | ホームシアター100インチのスクリーンを持っているので、これを使ってホームシアターを造りたい…との建て主の要望でした。買ったはいいが使うことなく埋もれていたそうですが、新築の際は活用を夢見ていたとのこと。 計画としては、特別に部屋を採る余裕も無く、建て主もいつも居るリビングに併設するような形で利用したいとの希望でした。 理論的には・・・ ・ 実際部屋にホームシアターを設置する際に、スクリーンを設置する壁面においては壁面ワイドに対して約7割のバランスでスクリーンサイズを考える。(理由:壁面のビジュアルバランスと両サイドのスピーカー設置スペースの確保) ・ 人の平常視線(リラックスした状態での目線)は座っている場合、地面と平行線よりおよそ15度下に向くといわれている。(椅子に座って目を閉じリラックスした状態で目を開けると自然に向いている目線) ・ そのサイズの基準でスクリーンの設置高さを考えると座った状態での目線高さがスクリーン画面中心より上になるように設定することが望ましい。 ・ 視聴距離は、画面高さの2〜3倍が適切な距離(NHK技術研究所調べ)とされている。一般にオーディオのリスニング距離ではスピーカー設置壁面(w)に対して0.9w離れた位置が最適とされており、ホームシアターとオーディオの共通視聴距離0.9wという位置でソファやチェアなどのレイアウトが考えられる。 ですが、理想的な配置や距離を実際のプランニングの中に落とし込むのは、なかなか難しいものです。あっちをたてればこっちがたたず、建て主と相談しながらプランニングを進め、たどり着いたのが、たたみコーナーとリビングの間に設置して間仕切りも兼ねようというところでした。 この位置だとリビングにいても、ダイニングテーブルで食事をしてても、見れます。理論的な視聴距離は守ったほうが良いのでしょうが、生活のスタイルは変化するものですから、定位置を決めても無駄になる可能性も大きいです。 ただし、プロジェクターの位置は機械固有の数値を守らないときれいな映りにならないので、きっちり墨出しする必要があります。距離を決めて梁から吊るしました。 スピーカーも3ウェイをスクリーンの真ん中とプロジェクターの後ろに配置して視聴者の前後からはさむようにしました。リビングが半分吹抜のような構造でしたので、壁内に配線するのが思った以上に大変でしたが、なんとか集中コンポスペースまで配線を隠して持って行けました。 セッティングも電気業者さんと話し合いながらのなかなか大変な作業で、終わってみるともうすでに夜。もうすぐ完成の家に最初に映し出されたのはテスト用のPC画面でしたが、なんだか血が通ったみたいでみんなしばし鑑賞してました。 | 設計の価値 (その他の体験ブログ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() | |||||||||||||||||||||||||||
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